企業の株主になることで、配当金とは別に得られる株主優待。
もらえる優待には自社商品やサービスなど様々なものがありますが、長期間保有することで優待の内容がランクアップすることもあります。
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長期保有するうえで選ぶポイント
まずは、株を長期保有するうえで必ず知っておきたいポイントを3つ見てみましょう。
業績成長・安定
長く株を保有するためには、対象となる企業の業績が好調で、事業が安定していることが大前提。
優待目的で株を買ったはいいけど、業績が悪く株価がどんどん値下がりして株を持っているのがつらくなってしまった…というのでは本末転倒です。
対象となる企業の直近の業績はもちろん、今後の展望についても必ずチェックしたうえで株を購入するようにしましょう。
配当増配
企業によっては、業績が好調で配当金を増額しているところもあります。
配当を増やせるほど業績が好調ということは、その企業の株価もこれから上昇する可能性が高いということ。
増配を続ける企業の株を長期保有することで、配当金によるインカムゲインと株価上昇によるキャピタルゲインの両方を得ることができます。
こういった優良な銘柄を長期保有すれば、あなたの資産は着実に増えていくといえるでしょう。
長期優待特典・実際の使用頻度
購入した株式を一定期間以上保有することで、受けられる株主優待の量が増えたり、追加特典がもらえたりするなど、優待のランクがアップすることがあります。
それが長期優待特典と呼ばれるもので、一部の企業では株を一年以上保有した株主に対し、通常もらえる優待に追加でさらに株主優待を提供しています。
特典には様々なものがありますが、株を購入する時に意識してほしいのが「あなたの普段の生活の中で、実際にその株主優待を使う機会がどれくらいあるか」ということ。優待のお食事券や入場券などをもらっても自分の生活圏内にはその企業の店舗がないので使う機会があまりない…というのでは宝の持ち腐れ。
金券ショップやネットオークションで優待を売却し換金するという方法もありますが、できればそんな手間をかけずに自分がすぐ利用できる企業の株を選んだ方がいいですよね。
今まで株主優待目当てで購入してきた銘柄で選ぶポイントはこの3点。
基本的に資産を増やしたいから投資するのであって優待に目を当てすぎて本質を忘れてはいけません。
実際に購入した株主優待ランキング
それではここで、実際に私が購入した銘柄で魅力的な株主優待を提供している企業を7つ、ランキング形式でご紹介します。
7位:ANAホールディングス(9202)
ANAホールディングスの株主優待は、単元株数100株以上を購入することで取得できます。
優待の内容は、ANA国内線の全路線の片道1区間を半額で利用できる「搭乗優待券」と、ANAグループ各社や提携ホテルで使えるお得なクーポン券の入った「優待冊子」の2つです。
国内線をよく利用するという方や、旅行などでANAグループのホテルやサービスを利用する人にとって、とても魅力的です。
実際、金券ショップやオークションなどでもANAの株主優待は大人気で、多くの人に購入されています。
6位:吉野家HD(9861)
牛丼でおなじみの吉野家ホールディングス。
100株購入すると、3,000円相当の無料サービス券が年に2回もらえます。吉野家の1株当たりの配当金は20円(2019年5月現在)なので、配当と優待を合わせると年間利回りは4%を超えるお得な銘柄です。
また、株主優待券はグループ会社のはなまるうどんや京樽でも使えるので、それらのお店をよく利用する人にもおすすめできる銘柄です。
5位:ビックカメラ(3048)
大手家電量販店のビックカメラ。100株購入すると、年に3,000円相当のお買物券をもらえます。
継続保有期間が1年以上2年未満で1,000円分、2年以上で2,000円分のお買物券が追加でもらえるので、100株を2年以上保有していれば、年に5,000円分のお買物券がもらえることに。
また、優待のお買物券はネット通販のビックカメラ.comでも使えるので、電化製品をビックカメラで買う機会の多い人にはとても魅力的といえるでしょう。
4位:すかいらーくHD(3197)
全国に店舗があるファミリーレストランの「すかいらーく」。
単元株数100株購入することでもらえる3,000円分の優待お食事券は、全国のすかいらーくグループ店の「ガスト」「バーミヤン」「ジョナサン」で使うこともできます。
これらのお店をよく利用する人にとって、すかいらーくの株主優待は非常に便利ですね。
3位:ラウンドワン(4680)
屋内型複合レジャー施設を運営する「ラウンドワン」。
全国に店舗展開して、近年はアメリカにも進出しています。そんなラウンドワンの株主優待は、「クラブ会員の入会券」と施設利用時に使える「割引券」、「健康ボウリング教室・レッスン優待券」の3つです。
2019年から施設利用「割引券」の枚数がさらに増えて、株主にとってますますお得な銘柄になりました。
2位:ゲオHD(2681)
ゲオホールディングスは、DVD・CDのレンタルやゲームの販売、中古品の買取などを全国で展開しています。
そんなゲオの株主優待は、グループ店のセカンドストリートなどのリユース店で使える割引券2,000円分と、全国のゲオショップでのレンタル半額割引券(一部店舗を除く)。
レンタル半額割引券は、一年以上継続して同社の株を保有していればもらえるもので、有効期間一年間の間はずっと使えます。近所のゲオを頻繁に利用する、などという人には絶対におすすめの優待です。
1位:イオン(8267)
総合スーパー大手のイオンの株主優待は、イオンでお買物する金額の数%を保有株数に応じてキャッシュバックする「オーナーズカード」です。キャッシュバックの割合は以下のとおりです。
保有株数 | 返金率 |
100株以上500株未満 | 3% |
500株以上1,000株未満 | 4% |
1,000株以上3,000株未満 | 5% |
3,000株以上 | 7% |
また、1,000株以上を3年以上継続して保有した株主には、保有株数に応じてさらにギフトカードが送られます。
保有株数 | ギフトカード金額 |
1,000株以上2,000株未満 | 2,000円 |
2,000株以上3,000株未満 | 4,000円 |
3,000株以上5,000株未満 | 6,000円 |
5,000株以上 | 10,000円 |
普段イオンやイオン系列のお店でよく買い物をするという人には非常に魅力的な内容で長期保有向きの銘柄といえます。
長期的に株主優待を持ち続けた結論
宝の持ち腐れとなっちゃうってこと。
いくらネット上でお得だ!と書いていても結局使わなければ価値は0だもんね。