私たちのお金を投資の専門家に運用してもらうことができる投資信託。少ない金額からでも投資できて、様々な商品に分散投資できるのがメリットです。
しかし、たくさんの種類がありすぎて、知識がないとどれがいいのか選べないなんてことも。
この記事では、そんな方に向けて投資信託の選び方と、おすすめのファンドを5つ紹介します。
Contents
投資信託を買う前の確認事項
まずは投資信託を買う前に必ず確認してほしいポイントを4つあげていきます。
コストの確認
投資信託には大きく分けて3つの時点でコストがかかります。一つ目は投資信託を購入するとき(購入時手数料)。二つ目は投資信託を保有している間(信託報酬)。3つ目は投資信託を解約するとき(信託財産留保額)です。
ただ、全てのコストが必ずかかるわけではなく、商品や販売会社によってはかからないものがあります。購入する前に販売会社のウェブサイトや目論見書をよく読んで確認しましょう。
過去の実績を確認
どの投資信託にするか選ぶときに気になるのが、その投資信託の過去の実績ですよね。将来的な保証はありませんが、過去に好成績をあげた商品であれば、今後の運用実績も期待できるものと思われるからです。
過去の実績は販売会社のウェブサイトなどで確認することができます。目的の商品がどれだけ値上がりしているか、値幅はどれくらいか、リスクとリターンのバランスはとれているかなど、表示されている各指標を確認してみましょう。
純資産を確認
純資産額とは、投資信託の大きさのことです。投資信託は、みなさんから集めたお金を株や債券などに投資して運用しているため、その大きさは毎日増減しています。また、多くの人が保有している投資信託であれば、当然全体の規模も大きくなってきます。この全体の規模が大きい方がよいのか、小さい方がようのかは一概には言えません。しかし、集めたお金を分散投資するという点から考えると、できるだけ大きい規模の投資信託の方が効率的なリターンを得られると考えることができるでしょう。
分配金を再投資できるか確認
投資信託の分配金がいつ支払われるかは、商品によって様々です。そして、分配金の受け取り方ですが、そのまま受け取る方法と再投資する方法の2つがあります。そのまま受け取る方法では、定期的に自分の指定口座へ入金が行われるという点がメリットです。
しかし、定期的な支払いが行われるために、長期での運用で得られる投資の複利効果(利益がまた利益を生み出すこと)を失ってしまうというデメリットも生じます。
他方、再投資する方法では、税引き後の分配金でそのまま同じ投資信託の買い付けを行うので、購入手数料などを支払うことなく投資の複利効果を得ることができます。
投資信託を購入する前に、かかるコストやそれぞれの商品の特徴について、しっかりと確認しておきましょう。
投資信託おすすめできるファンド5つ
ここまでは、投資信託を購入するときに注意すべき一般的なポイントについて紹介しました。
以上を踏まえたうえで、ここからはおすすめできる投資信託を5つ挙げていきます。
ひふみ投信
レオス・キャピタルワークスという資産運用会社が直接販売している投資信託が「ひふみ投信」です。
日本の個別株を主に運用しており、その規模は日本最大級のファンドといえます。
実績もかなりのもので、R&I(株式会社格付投資情報センター)が選ぶ「R&Iファンド大賞2019」を受賞しています。
楽天・全世界株式インデックスファンド
楽天・全世界株式インデックスファンドは、その名が示すように全世界の株式を対象とした投資信託で、投資対象国は実に47か国にも上ります。
楽天投信投資顧問という会社が世界最大規模のインデックスファンド「バンガード」と提携したことにより誕生しました。購入時手数料と信託財産留保額がかからず、支払うコストは信託報酬のみ。
この信託報酬もトータルで約0.22%と低く抑えられているため、多くの投資家から好評を得ています。
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、三菱UFJ国際投信株式会社が運用するファンドで、楽天・全世界株式インデックスファンドと同様に全世界を投資対象としています。
世界各国の2000以上にも及ぶ銘柄に分散投資しているので、投資対象はほとんど地球丸ごとといっても過言ではありません。
また、運用にかかるコストも低水準を掲げており、購入時手数料・信託財産留保額ともにかからず、信託報酬は約0.15%。
驚異の低水準から、投信ブロガーが選ぶ「Fund of the year 2018」では第3位という好成績を収めています。
ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
ニッセイ外国株式インデックスファンドは、ニッセイアセットマネジメント株式会社が運用するファンドです。
日本を除く主要先進国の株式を投資対象にしており、このファンドだけで先進国20か国以上の株式に分散投資することができます。
コストも徹底して低水準なものとなっていて、購入時と解約時の手数料が無料なのはもちろん、信託報酬も約0.11%。
過去何度も信託報酬の引き下げを行っており、先進国株式インデックスファンドとしては最もコストが安いファンドとなりました。
セゾン投信
セゾン投信は2006年に株式会社クレディセゾンのグループ会社として設立されました。
開始当初は運用資産総額約9億円と小規模なファンドだったセゾン投信も、2017年末時点で運用資産総額2000億円を超えるほどに成長。
日本でも屈指のファンドとなりました。購入時手数料はかからず、投資家が負担する費用は0.68%(±0.03%)の信託報酬と0.1%の信託財産留保額のみ。
「一般生活者の将来に向けた資産形成をお手伝いする」という想いのもと、セゾン投信は着実に成長を続けています。
投資信託は、個別の株や債券など、どれを購入していいか分からない方や、投資にあまり多くの金額を充てられない人にとって、多くのメリットがある金融商品です。
あなたが長期的な資産形成を考えているのであれば、うまく投資信託を活用してみてはいかがでしょうか。