カーテンを探していると、時々目にする「シェードカーテン」という言葉。
あまり聞きなれない名前ですが、カーテンと同じ窓掛けの種類の一つです。
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シェードカーテンとは
シェードカーテンとは、ブラインド同じように上下に開閉させるカーテンの一種です。
ローマンシェード、ローマンブラインドと呼ばれることもあります。
コードやドラムなど、ブラインドと同じような機械を使って動かし、布をたたみながら上に収納し、閉めるときはたたんだ布を下におろして使います。
ブラインドと似た開閉動作ですが、ブラインドと大きく違うのが、カーテンと同じ布生地を使えるところです。
また、左右に布のたまりができてしまうカーテンと違い、窓際がすっきりして見える点が魅力です。
知っておきたいシェードカーテンのデメリット
布の折りたたみ方に様々な種類があり、見た目の美しさやおしゃれさに気が向きがちなシェードカーテン。
ですが失敗しないためにも、まずは冷静にシェードカーテンのデメリットから見ていきましょう。
設置できる窓が限られる
ブラインドと同じ上下の動作になるので、大きな窓に設置するとシェードの昇降に時間がかかってしまいます。
また開閉が上下なので、出入りしたいときもいちいち上までシェードを上げねばならず、やや面倒です。
出入りや開け閉めが頻繁な窓や、大きな窓には不向きといえます。
カーテンより取り付け・取り外しに手間がかかる
カーテンレールにフックをかける・取り外すだけですむカーテンに比べて、シェードカーテンは取り付け・取り外しが少し面倒です。
シェードカーテンを取り付ける場合、専用のブラケットと呼ばれる部品が必要になります。
このブラケットを壁にネジで固定したりする手間がかかるのです。
既存のカーテンレールに取り付ける場合も、やはり専用のブラケットが必要になります。
ブラケットにシェードカーテン用のレールを設置して、ようやくシェードカーテンを掛けることができます。
ただしレールとシェードカーテンはマジックテープでくっつけるだけだったり、中にはブラケットもレールも必要なく、壁にネジか釘を打って直接ひっかけるだけのシンプルなシェードカーテンもあるので、取り付けが面倒だと思う方はこちらを検討してもよいかもしれません。
窓を開ける時は生地をたたまなければならない
窓を開けるときに毎回布を折りたたんであげなくてはならないので、動作がどうしても時間がかかり面倒です。
カーテンのように一気に開け閉めできないのは、ちょっとしたストレスに感じてしまうかもしれませんね。
そのためにも、出入りや開け閉めが頻繁な窓に設置するのはあまりおすすめできません。
シェード本体のメンテナンスが必要
シェード本体のメンテナンスは、普段のお手入れは掃除機でホコリを吸ったりでいいそうです。
しかし布製なのでどうしても汚れてきてしまいます。そこで大変なのが洗濯するとき。
カーテンならカーテンレールからフックをはずして洗うだけで済みますが、シェードカーテンには部品があれこれついています。まずこれを外す手間があります。
下部にあるウエイトバーを抜き取り、裏面のコードを外します。このコードがくせ者で、洗濯が終わって次に取り付けるのもひと苦労。
メンテナンスがおっくうにならないか心配になりますね。
とはいえ最近は、ワンタッチでコードの取り付け・取り外しができるものもあります。
メンテナンスのことを考えると、シェードの裏側までしっかり確認しておきたいですね。
シェードカーテンのメリット
ここまでデメリットをお伝えしましたが、もちろんメリットもたくさんあります。
「カーテンと同じ布製」で「生地を水平に折りたたんで上下に開閉するスタイル」だからこそ叶えられる利点もたくさんあるんですよ。
生地や柄を活かして統一感を演出できる
シェードカーテンは、カーテンに使う布を加工してそのまま使うことができます。
ですので、カーテンと同じ生地を使って、大きな掃き出し窓にはカーテンを、同じ部屋の小窓には同じ生地のシェードカーテンを設置すれば、お部屋に統一感が出ますよ。
また、柄そのものを楽しみたい場合にも、シェードカーテンはおすすめです。
シェードカーテンはカーテンのようにひだがないため、柄がそのまま現れます。
大胆な柄の生地を使って、絵画のように見せることだって可能です。
シェードカーテンを全てたたまないで、少し下げておくと柄がよく見えるので、好きな柄の布を使うとよりお気に入りの空間になりそうですね。
窓下のスペースを使いやすい
シェードカーテンは布を上へたたみ上げていくので、窓の前や左右に家具を置いても邪魔になりません。
窓周辺のスペースを有効に使えるので、部屋を広く使えるという点でもおすすめですよ。
小窓に最適!
デメリットのところでも触れましたが、出入りや開け閉めが頻繁な窓や、シェードの昇降に時間がかかる大きな窓には不向きなシェードカーテン。
しかし逆に、小窓にはうってつけのカーテンなんです。
カーテンのように左右に布のたまりができないので、小さい窓がすっきりします。
特に細長い窓だと、カーテンは扱いにくく見た目にもやぼったくなりがちですが、シェードカーテンならすっきりして、細長い窓のスタイリッシュさが引き立つのでおすすめです。
日差しの調整がしやすい
高さが自由に調整できるのも、上下に開閉するシェードカーテンならではのメリットです。
日差しが眩しいときも、高さを調整することで直射日光を避けながら、下の開いている部分から程よく日光や風を通すことができます。
シンプルでお手頃価格!はじめてのシェードカーテンにおすすめ!
ためしにシェードカーテンを設置してみたいけど、高いものやオーダーは気が引けるなあという方におすすめなのが、IKEAのRINGBLOMMAというシェードカーテン(ローマンシェード)です。
生地はポリエステル100%で白色のみ。遮光などはできませんが、光をやわらげ、視線を遮るには十分です。
設置も、付属のフックを使うか、市販のつっぱりポールに通すだけなのでとても簡単です。
ウエイトバーに可動式のクリップがついているので、そこを持って上げ下げするのですが、コードがない分、ウエイトバーを抜くだけで気軽に洗濯もできますよ。
サイズは5種類あり、幅60cm~140cmから選べます(長さは160cm共通)。
そして気になるお値段は、1,699円~3,499円と大変お手頃です。
シンプルなデザインがどんなお部屋にも合うので、最初のシェードカーテンにおすすめです。
お部屋に合わせてシェードカーテンをうまく取り入れよう
デメリット・メリット両方ご紹介しましたが、いかがでしたか?
いくつかのデメリットも、解決できればおしゃれな雰囲気を作ってくれるのがシェードカーテン。また、実用面でも、カーテンにはない優れた部分もありましたね。
お部屋にシェードカーテンを効果的に取り入れて、これまでとひと味ちがったスマートでおしゃれな窓辺を演出してみませんか?