新居を取得していろんな手続きも終えてひと段落。面倒な手続きから解放されて油断していませんか。
会社員であれば、年末調整を終えて確定申告とは無縁ですよね。
住宅取得した場合、年末調整とは別に住宅を取得し借り入れがあることを税務署に申告することでさらに還付金を受け取ることができます。
では、いつどのようにしたらよいでしょう。
Contents
手続の期間
手続できる期間は2月17日から4月16日までの2カ月間です。
2020年は、コロナウイルスの特別措置として1カ月間延期されています。
住宅取得から時間がたっているので忘れずに手続きしなければなります。
年末調整が終わっているものとして説明していきます。
生命保険や地震保険など控除を忘れた場合も同時にできるので安心してください。
手続の仕方
どのような手続きが必要なのか気になるところです。
手続の仕方としては3種類あります。
- 税務署に行って書類を記入する
- インターネットから書類をダウンロードして郵送する
- e-TAXで電子申告する
事前準備としてマイナンバー・パスワード・カードリーダーがあるという方はe-taxが早いです。
原本提出などは、結局電子報告に加えて郵送もしないといけませんので郵送前提で紹介させていただきます。
必要な書類と記入のしかた
- 確定申告書(A)
- 源泉徴収票
- 住宅借入金等特別控除額の計算明細書
- マイナンバーカード 写し
マイナンバー通知カード+免許証等の本人確認書類 - 土地・建物の登記事項証明書
- 土地・建物の不動産売買(または請負)契約書の写し
- 住宅ローン残高証明書
- 住宅性能評価書または耐震基準適合証明書の写し
- 認定通知書の写し(認定長期優良住宅・低炭素住宅の場合)
- 住まい給付金の通知
このほかにも、郵送用の封筒定形外、切手(250g以内250円or500g以内390円)、還付金を受け取る通帳、印鑑も用意しておくとPCとプリンターの前で完結します。
確定申告書
これは、e-TAXでわかりやすく入力していきます。
源泉徴収票
源泉徴収票は勤務先で取得します。
転職等で前職の収入が合算されてなく年末調整を受けている場合は、前職の収入も申告しなければなりません。
住宅借入金等特別控除額の計算明細書
e-taxで計算してくれます。
マイナンバーカード・マイナンバー通知カード+免許証等の本人確認書類
マイナンバーカードの場合は、役場で事前に申請して作らなければなりません。
マイナンバーカードがない場合は、マイナンバー通知カードまたは住民票(マイナンバー記載)に加え運転免許証やパスポートなど顔写真のある身分証明書も必要になります。
土地・建物の登記事項証明書
登記事項証明書は、法務局で取得できます。
土地・建物それぞれ必要になります。
ペアローンで住宅ローンを組んでいる場合は、原本は2部必要なのか、原本1部・配偶者写し1部でよいか尋ねておくと登記事項証明書の取得費用が節約できます。
1部600円するので、土地・建物で1200円もお得です。
土地・建物の不動産売買(または請負)契約書の写し
住宅を取得した際、不動産会社または建設会社と契約した書類です。
住宅ローン残高証明書
住宅ローンの借り入れをした金融機関から取得します。
住宅性能評価書または耐震基準適合証明書の写し
住宅を取得した際、不動産会社または建設会社から取得します。
認定通知書の写し(認定長期優良住宅・低炭素住宅の場合)
長期優良住宅や低炭素住宅などの税制に優遇のある場合のみ必要になります。
適合していなければ不要です。
事前準備が終わったら確定申告書を作成しよう
あとはキャプチャと一緒に入力していくよ。
- 確定申告書を作成する
- 作成開始
- 印刷して提出
- 利用規約に同意して次へ
- 申告したい年の申告書等の作成 所得税を選択
給与・年金のみの所得方は左を選択。
給与・年金以外に所得がある方は右を選択。所得がなくても株式等の損失の報告をする場合も含みます。
給与以外の所得等がある場合も入力する内容はほとんど同様です。
生年月日を入力して次へ
年金がある方は両方を選択
年金のみの方は年金のみを選択
サラリーマンの給与のみを選択 → 次へ
1っカ所のみの年末調整済みを選択 → 次へ
住宅借入金等特別控除を選択 → 次へ
年末調整し忘れた生命保険料や地震保険などがある場合は、左下の追加・変更にチェック
入力するを選択
源泉徴収票の内容を入力していきます。
入力するをクリックし画面に沿って必要事項を入力
①~⑲まで必要事項入力していきます。
必要ない項目は空欄でOK
入力内容の確認→元の画面に戻って次に進む→次へ
年末調整等で申告漏れがあった場合はここでします。
必要ない場合は次へ進む
住宅借入金等特別控除を入力するを選択
当てはまるカ所をチェックし住み始めた日を入力→次へ進む
当てはまるものにはい・いいえで答え→次へ進む
9番は「はい」にしておくと来年から年末調整と同時に住宅借入金等特別控除をうけることができます。
必要な書類は準備しているので次へ進む
土地の売買契約書・建物の請負契約書を見ながら必要事項を入力
夫婦共同名義で取得した場合は、持ち分割合も入力します。
土地の必要事項も同様に入力 → 次へ進む
住まい給付金の額を入力→次へ
贈与を受けた場合は金額を入力→次へ
住宅取得等資金の贈与税は通常の贈与税(非課税枠110万円)とは違い非課税限度額は拡大されます。
借り入れ金融機関から届いた住宅借入金年末残高証明書をもとに入力→次へ
複数の金融機関から借り入れがある場合は、全部入力します。
適用要件にチェック→次へ
控除額等や入力内容に間違えがなければ次へ進む
先程計算した金額が入力されていることを確認しその他申告内容がなければ次へ
還付金額が表示されます。
次に住民税の内容を入力→次へ
16歳未満は所得税の基礎控除はありませんが、住民税は申告することで節税になります。
最終的な還付金額が表示されます。
還付を受ける口座番号や必要事項を入力→次へ
次の画面で自分と扶養者のマイナンバーを入力します。
今まで入力したものをダウンロード→印刷
PDF並びに入力データを保存しておくことをお勧めします。
ここまででe-TAXは終了です。
印刷したものの必要カ所に日付・押印・身分証明書貼り付けをしたら確定申告書は完成です。
控えの最後のページに添付書類一覧があるので確認しながら封筒に入れます。
送り先は印刷したものに書いてあるので切り取って貼り付ければ完成です。
書類さえ用意していれば作業時間20分程度で完了します。