引っ越しといえば、大量の荷物の荷造りが大変という印象ですが、他にもやらなければいけない手続きがたくさんあります。
特に市町村を超えて引っ越しする場合は、転出・転入に関わる手続きが必要ですので大変です。
今回は、効率的に引っ越しを行うために必要な準備のポイントをスケジュールに合わせてご紹介します。
Contents
どこから始める?やること山盛りの引越し準備!
引っ越しが決まって、手当たり次第に取り掛かっても、やり残しが出てしまう可能性がありますし、作業効率も悪いです。
まずは、引っ越しの流れをおさえて、スケジュールを立てることから始めましょう。
引越し完了までの3ステージ
引越し作業は大きく分けて3つに分類できます。
- 引越し前
- 引越し当日
- 引越し後
- 引っ越し前には、入居や退去などの賃貸契約関係の手続きや引っ越し業者の選定、不用品の処分や荷造りなどを行います。
- 引っ越し当日は、荷物の運搬した後、新居で荷ほどきします。
- 引っ越し後には、必要な各種手続きを行っていきます。
簡単に紹介した通り3つのステージごとにやらなければならない事がたくさんあります。段取り良く準備するために、移転先が決まったらなるべく早く取り掛かることが大切です。
では、どのように準備を進めたらよいのか説明します。
1.手続き、荷造り用のスケジュールとチェックリストを作ろう
引っ越しで一番慌てるのが、やり残しが判明した時です。やり残しが無いようにかつ効率的に作業を進めていくために、全体のスケジュールを作成しましょう。
いつまでに何をやるのかをカレンダーや手帳に記入していきます。
また、やるべき事柄は、チェックリストを作成し、やり残りが無いように確認しましょう。
2.余裕を持って準備開始!引越し1~2ヶ月前までの手続き
引っ越し直前になると慌ただしいので、余裕があるうちに出来ることから始めましょう。
各種手続きをスムーズに行うための準備をしよう
ガス・水道・電気・インターネットなどは契約解除や住所変更が必要になります。
また、転校や転勤、転職の場合は、必要な書類が多いので早めの準備が必要です。事前にファイルにまとめておきましょう。
退去手続きを行います
賃貸住宅に住んでいる場合は、管理会社か大家さんに退去の申し出をします。
一般的には、退去の1ヶ月前までに連絡しますが、入居時の契約書に記載されていますので、内容をよく確認しておきましょう。
引っ越し業者への見積もり依頼
引っ越しの日取りが決まったら、引越し業者に見積を依頼します。複数の業者から同一条件で見積を貰いましょう。
ネットで一括見積もりする場合は、複数社から一斉に連絡があり、立て続けに見積もりにこられることになります。
他社がブッキングすることがないようにスケジュールを組むと、一日がかりになってしまうこともあります。
引っ越し業者に頼まない場合は、運送する車やダンボールなどの資材や手伝ってくれる人の手配をしましょう。
転校及び転入の手続き
お子さんがいるご家庭では、転校手続きが必要になります。手続きには時間がかかるので、引っ越しの時期は長期休暇のある時期がおすすめです。
小中学校の場合、在籍校に転向する事と引越し先を連絡すると、学校から「在籍証明書」と「教科書給付証明書」が発行されます。
高校は、私立と公立で異なります。公立高校の場合は、転居先の高校に欠員があり、編入試験に合格すると転校可能になりますが、都道府県によって手続きが異なりますので転居先の高校に確認しましょう。
私立高校の場合、都道府県私学協会に問い合わせて、転居先に転入を受け入れてくれる学校があるか調べてもらいます。欠員がある場合は、編集試験を受けて転入することになります。
保育園の場合は、転居先の保育園に空きが無いと難しいです。まずは自治体に転園の希望を伝え、空きのある保育園を探します。
ただし、待機児童が多い地域では、年度途中の転園はかなり困難になります。早めの情報収集が必要です。
インターネット移転手続き
時間がかかるのがインターネットの引っ越し手続きです。インターネット開通工事は、予約制となっており、申し込みから4週間程かかると言われています。
引越し後、すぐに使える状態にするためには、早めの連絡が必要です。
スムーズにいけばもっと早いかもしれませんが早めがおすすめです。
3.引越し業者の決定など、引越し1ヶ月前から2週間前までの手続き
この時期になると、引っ越しの準備も本格的になってきます。同時進行することが増えてきますが、落ち着いて進めていきましょう。
あくまで遅くてもということです。
もっと早めに依頼したら業者によっては割引もあるので早めに取り掛かる方がおすすめです。
引っ越し業者の決定
見積もりを取った業者の中から1社を選びます。
価格面だけでなく、希望のサービス内 容かどうかや作業が丁寧かどうかなど、トータルでは判断しましょう。

唯一の引越専門業者で作業も丁寧で人当りもよい人が来てくれて満足でした。
新居の下見をしましょう
新居を下見に行く時は、必ずメジャーを持って行きましょう。また、現在使用中の家具の大きさをメモしておくか、紙を家具の大きさに切って持っていきましょう。
新居の廊下やドアの幅が狭く家具が運べなかったり、高さが足りずに入らなかったりしないか確認するのに使用します。
家具の大きさに切った紙は、広げて新居のレイアウトを考える際に重宝します。
新居でも使うものと処分するものを分け、新しく購入する家具の計画を立てましょう。
不用品を処分します
引越しは、モノを処分する良い機会ですので、思い切って処分しましょう。
自治体の粗大ゴミ回収は、各自治体によって違います。
順番待ちの場合もあるので、早めに連絡しておきましょう。
また、売れるものについては、買取業者に依頼して買い取って貰うと経済的にも助かります。また、回収が間に合わない場合は、不用意品の回収業者に依頼すると手間なく処分できます。
数も多く時間もない場合は、不用品買取業者に依頼するほうが得策です。
私は、セカンドストリートに売りに行きました。
荷造り開始
一番大変なのが、荷造りです。不用品の処分を早めに済ませておくと負担は軽くなります。荷造りは、2週間ほど前から少しずつ進めましょう。
荷造りに必要な道具は、ダンボール・ガムテープ・緩衝材・ヒモなどですが、引越し業者が用意してくれる事が多いです。業者に頼まない場合は、自分で用意する必要があります。
荷造りは、普段使わないものや季節外れの衣類や家電から始めましょう。
また、ダンボールに梱包する際は、重いものは小さなダンボールに入れ、衣類などのかさばるものは大きなダンボールに入れましょう。
入れ終わったら、ダンボールに内容物と新居に運び入れる部屋を記入しておくと便利です。
自治会への転居連絡
町内会などに所属している場合は、自治会に転居の連絡をしましょう。
自治会費の返還がある場合は、精算しておきましょう。
4.転出届けを提出!引越し1週間前までの手続き
荷造りに追われている時期になりますが、各種手続きを行なっていきます。
役所関係は平日にしか手続きができませんので、複数の手続きを同日に行えるよう準備を進めましょう。
転出届
別の市区町村に引っ越す場合は、役所での転出届が必要です。
この時、発行される転出証明書は、転入先で必要になるので大切に保管しておきましょう。
転出届は、引越し日の2週間前から手続きできますので、忘れずに済ませましょう。
ライフライン(電気・ガス・水道)の手続き
電気・ガス・水道は、新居と旧居の両方でそれぞれ手続きが必要です。
電話かインターネットで停止日を連絡し、新居での利用開始の申し込みを行います。
ガスは、閉栓と開栓ともに立会が必要です。
固定電話の移転手続き
固定電話がある場合(インターネット回線に付属している固定電話を除く)、移転工事が必要になる場合があります。
工事が予約制になりますので、連絡をしておきましょう。
遠方に引っ越す場合は、電話番号が変更されます。
郵便局への転送依頼
最寄りの郵便局で転居届を出しておきましょう。引っ越し後でも、旧住所宛に届けられる郵便物を新住所に転送してくれます。
手続きは、窓口・インターネット・転居届のハガキで行えます。
その他宅配サービス、クレジットカード、銀行、携帯電話などの住所変更
新聞などの配達サービスを利用している人は、新しい配達先の住所を連絡します。
また、銀行・保険会社・クレジットカードなどの住所変更も必要です。
インターネットや郵便で行うことが出来ます。忘れずに変更しておきましょう。
5.やり残しはない?引越し前日までにしておくべき手続き
やり残しが無いか確認し、やり残している事や遅れているものは、準備を完了させましょう。
荷物の準備が完了したら業者と確認します
当日までに使うものを除いて、ダンボールを閉じて梱包していきます。その後、数を数えておきましょう。
引っ越しの数日前に、業者から最終確認の連絡がありますので、日時・料金や作業内容を確認しましょう。
見積の時と大きく異なる事があれば、この時点で相談しましょう。
インターネットの機器返却
予約しておいた旧居のインターネット回線の撤去工事に立会います。
立会不要の場合もありますが、モデムやリースしているルーターは返却する必要がありますので、梱包して指定先に郵送しましょう。
洗濯機と冷蔵庫の運搬準備
洗濯機は、内部に水が溜まっているので、説明書を見ながら水抜きしておきます。
冷蔵庫は、中身を空にしてコンセントを抜いておきましょう。
冷凍室や氷など水分となるものは確実に取り除いておいた方がよいです。
引っ越し前の挨拶
近所の方には、引越し当日に迷惑をかける可能性がありますので、事前に挨拶しておきましょう。
6.いよいよ引越し!当日にやるべきこと
引越し当日は、業者や家族と協力して荷物をトラックに積み込み、自分たちも転居先に移動します。
旧居の掃除や移動後の荷ほどきまで、ハードな1日になります。ムダのないようにやることを確認していきましょう。
大東建託の場合は、入居時にクリーニング代を払っているので掃除は不要とのことでした。
荷物の運び出しと確認
当日までに使用していたモノをダンボールに入れ、最後の荷造りをします。
引越し後にすぐに使うモノなので、ダンボールに記入しておきましょう。
引っ越し業者が到着したら、荷物と作業の流れを確認して荷物の積み込みを行います。
旧居の掃除を行い、空け渡します
引っ越し先が遠方で旧居に戻って来られない場合は、あらかじめ掃除を済ませておきましょう。
荷物の運び出しと清掃が完了したら、不動産業者か大屋さんに立ち会ってもらい空け渡します。
立会では、通常の使用による劣化意外の損傷がないかチェックし、鍵を返却します。
旧居の電気・ガス・水道の閉栓
電気は、ブレーカーを落とします。
ガスは、ガス会社に閉栓手続きを行ってもらい精算します。
最後に水道メーターをチェックして完了です。
新居に移動し、搬入作業を行います
新居では、引越し業者に搬入場所など細かく指示していきます。
全ての荷物を運び終わったら、ダンボールの数を確認して破損などがないか確認しましょう。
荷ほどき、片付け
ダンボールを開けて荷物を片付けていきます。
当日に全ての荷物を片付けるのは難しいので、生活ですぐに使用するものから片付けていきましょう。
新居の隣近所へ挨拶しましょう
戸建ての場合は向こう三軒両隣の範囲、賃貸の場合は上下左右の範囲を回れば良いでしょう。
時間帯はなるべく夕方までに済ませます。遅くなった場合は、翌日にしてもいいです。
7.手続きのオンパレード!引越し後にするべき手続き
引越しの後は、荷物の片付けと同時に、各種手続きを行います。
手続きが漏れないように確認しながら行いましょう。
転入届とその他の役所での手続き
引越し後、14日以内に、転入届の手続きを行います。
転入届には転出証明書が必要になりますので、準備しておきましょう。
また、マイナンバーカードの手続きや国民健康保険、国民年金、児童手当、住民票、印鑑証明など該当の手続きを行う必要があります。
運転免許証は、警察所か免許センターで手続きを行います。住民票が必要ですのであらかじめ数枚発行して貰っておくと良いでしょう。
転校手続き
役所に在学証明書を提示して、転入学通知を受け取ります。転出先で貰った在学証明書と教科書給付証明書を転入先の学校に提出します。
新しい学校の制服など指定品も購入して揃えましょう。
インターネット・固定電話の手続き
インターネットと固定電話の回線工事に立ち会います。
インターネットは、室内での工事が必要ですので立会いがありますが、固定電話の場合は立会いが不要な場合もありますので、電話会社に確認しておきましょう。
引越しを少しでも楽にする為のポイント
引越しは、大量の荷物の荷造りや各種手続きで大変です。引越しを少しでも楽にできるポイントを紹介します。
思い切って整理しよう!不要ゴミの処理方法
物の整理は思い切って行いましょう。物が少なくなれば、引越し費用も安くなります。
不用品の判断ができたら、買取業者に査定依頼をしましょう。
処分したい物の中に買い取り可能な物があれば、処分費用と相殺されてお得になります。
ゴミ処分で、自治体の回収を利用する場合は、品目によって回収日が決められているので、自治体のカレンダーをよく確認しておきましょう。
特に引越しによる大量のゴミは、自治体では回収してくれないことがあります。
その場合は、自分でゴミ処分場に直接持ち込むか、回収業者に依頼することになります。引越しの準備をスムーズに行うには、ゴミの処分を計画的に進めることがとても大切になります。
ゴミと判断する前に買取業者に出張査定に来てもらい売れるものは売った方が得です。
スムーズな引っ越しには、スケジュール管理が大事!早めの準備をしよう
引越しは、家族の人数や引越し先までの距離など、条件によって大変さも変わってきますが、いずれも大きく分けると役所やライフラインなどの手続き関係と、荷造りや不用品の処分などの荷物関係の2つで構成されていると言えます。
スムーズに進めるには、スケジュールの管理が大切になりますが、業者の都合などもあり、計画通りに進められないことが多いです。
計画にはゆとりを持って確実にこなせるようにしましょう。急ぎの引越しの場合は、自分たちだけで無理せず、業者の力に頼ることも検討しましょう。