引っ越しや模様替えなどで、どんなカーテンを購入しようか考えるのは、楽しくもあり、難しい点もたくさんありますよね。
めったに変えるものでもなく、お値段も安くないカーテンだからこそ、失敗したくないものです。
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カーテンを選ぶ時のポイント
いよいよカーテン選び!でも後悔のない買い物をするためにも、大事なのは下調べ。
あなたの窓にぴったりのサイズは?機能性は?カーテン生地の種類は?
しっかり考えて、ベストなカーテンを選びましょう!
実物のカーテンを選びに行く前に、最初にすべきは窓の確認です。
確認すべき点は、大きく3つあるから覚えておいてね。
窓の方角
カーテンを取り付ける窓は、どちらの方角にありますか?
窓の向きによって、日差しの強さが違ったり、時間によっても変化したりしますよね。
一般的に、一日中日当たりがいい南向き、朝日がまぶしく午前中日当たりがいいのが東向き、夕日がまぶしく午後日当たりがよくなるのが西向き、一日中あまり日が差さないので薄暗くなりがちなのが北向きです。
日当たりがよいのが一番ですが、よすぎるのも考えもの。
夏場は日差しが強すぎて室温が上がり、冷房費もあなどれません。
また、床や置いているものはもちろん、直接日差しを受けるカーテンも日に焼けて、色あせや劣化の原因になってしまいます。
そこで日差しが強すぎる南向きや西向きの窓のカーテンの生地には、「遮光性」「遮熱性」などの機能性をプラスして、日差しをコントロールするのがおすすめです。
逆に、日差しの弱い北向きの窓には目隠し程度の薄手のカーテンで日光を取り入れるとよいでしょう。
東向きの窓には、遮光しすぎないカーテンを選んで朝日を取りこめば、朝気持ちよく目覚められるかもしれませんね。
窓の種類とサイズ
ある意味最も大事かもしれないのが、窓の種類とサイズです。
特にカーテンを買ってから、窓のサイズと合わなかった!なんて悲劇は避けたいものです。
窓の種類は、開閉方法や形、設置された位置などによって分類することができます。
例えば開閉方法でいえば、よくあるのが横引き窓、上げ下げ窓やフィックス(はめ殺し)窓、出窓などもありますね。
頻繁に開け閉めする窓には、やはり開閉しやすいカーテンを選ぶべきですし、出窓には出窓専用のカーテンを選ぶ必要があります。
またサイズも重要です。よく見られる大きな掃き出し窓や、腰高窓。縦長の窓もあれば、トイレなどのごく小さい窓もありますね。
それぞれの窓の大きさに合ったカーテンを選ぶために、しっかりと正しい方法で採寸することが重要です。
外の環境
忘れてはいけないのが、窓の外側の環境です。
人通りがある道路に面しているのか、お隣さんと窓越しに目が合う位置なのかなど、外からの視線の有無も大変重要です。
日中は光を通しながら外からは中の様子を分かりにくくするような、機能性の高いレースカーテンを用いて、採光しつつ視線を遮るのがおすすめです。
特に夜間、外が暗いと室内の明るさはより際立ちます。メインになるカーテンに遮光性の高い生地のものを選んで、外に光を漏らさないようにすることもできます。
視線が気にならない窓には、薄手のカーテンでも問題ないでしょう。
日の強い窓には遮光カーテンでいいの?
いざカーテンを選ぶと出てくる、「遮光」「遮熱」などの言葉。これは、カーテン生地がもつ機能のひとつです。
うまく活用して、それぞれの窓によりぴったりのカーテンを選びましょう。
眩しさだけなら遮光カーテン
前述の窓の向きや位置によって、日差しが眩しすぎるという場合は、遮光カーテンがおすすめです。
遮光カーテンは、その名の通り光を遮ってくれるカーテンです。
普通の布地のカーテンと違い、その差は一目瞭然。
遮光カーテンは、黒糸を織り込むなどした生地を用い、その生地を裏地にして二重にすることで遮光性を高めています。さらに、生地の裏をアクリル樹脂でコーティング加工して繊維の隙間を埋めることで、光をほぼ通さないようにした高レベルの遮光カーテンもあります。
遮光カーテンにも種類がある?
ひとくちに遮光カーテンといっても種類があり、1~3級までレベル分けされているのをご存じでしょうか。
この等級は遮光率によって決められており、1級がもっとも遮光率が高くなります。
そのため、使う場所や目的によって等級を選ぶ必要があります。
遮光1級だと、完全に日差しを遮断するので、昼でも部屋を真っ暗にできます。昼間でも真っ暗の中で睡眠をとりたい場合や、ホームシアターを楽しみたいという場合はこの遮光1級の遮光カーテンを選ぶとよいでしょう。
対して、真っ暗にまでする必要はない、強すぎる日差しを和らげたいという場合は、遮光2級や遮光3級の遮光カーテンにする、という選び方がおすすめです。
暑さを解消したいなら遮熱カーテン
先ほど遮光カーテンの説明をしましたが、「遮熱カーテン」もあります。
遮熱カーテンは、主に夏場の直射日光による室温の上昇を抑える効果があります。
日差しを抑えるなら遮光カーテンでも同じでは?と思うかもしれませんが、遮熱カーテンはステンレスやセラミックなどで加工された生地で作られており、室温を上昇させる原因である赤外線をカットできるのです。
つまり、直射日光を遮るだけなら遮光カーテンですが、さらに暑さを抑えることを重視するなら遮熱カーテンを選ぶべきといえるでしょう。
例えば、遮熱カーテンを閉めて日中外出すれば室温上昇が抑えられ、帰宅後が快適になります。上手に利用して、暑さ対策に使ってみたいですね。
カーテンで遮熱できれば夏のエアコン代の節約にもつながります。
紫外線が気になるなら紫外線をカットしてくれるレースカーテン
日差しを抑えてくれる遮光カーテン、赤外線を遮ってくれる遮熱カーテンと紹介しましたが、日焼けが気になる方、一年中紫外線をカットできるカーテンがあればいいのに…とお考えの方におすすめなのが、紫外線カットカーテンです。
紫外線カットカーテンは、紫外線を反射したり吸収したりする特殊な繊維で生地ができています。
レースカーテンなので光を通しながら、紫外線をカットしてくれます。
外からの視線が気になる窓には?
窓のすぐ外が道に面していたり、お隣さんとの距離が近かったり、外からの視線は意外と気になるものです。せっかく我が家でくつろいでいても、外が気になってはゆっくりできませんよね。
そんな外からの気になる視線も、カーテンで解決してしまいましょう。
窓の外が道路なら厚地ドレープカーテン
窓の外が道路で、特に人の往来が頻繁にあったり、交通量も多い道路の場合、しっかりプライバシーを守りたいものです。
視線を完全に遮りたい、室内を見せたくないのなら、やはり厚手のドレープカーテンを選ぶのがおすすめです。
上下はもちろん、両開きの場合はカーテンが合わさる中心、そして左右に隙間が生まれないよう、ひだ(ドレープ)をしっかり取るとよいでしょう。
視線は気になるけど日を入れたいなら遮像レースカーテン
視線は遮りたいけれど、光は取り入れたいという場合は、遮像レースカーテンがおすすめです。遮像レースカーテンは、裏面に光を反射するミラー加工が施されています。これにより、明るい時間帯に、中からは外が見えるけれど、外からは中が見えにくくなっています。
外から絶対に見られたくない、より高い遮像効果を求める方は、レースの布目が詰まったものを選ぶとよいでしょう。
結露が気になる窓には?
冬場になると気になる結露。結露とは、室内が暖かい時に、窓が外気で冷やされ、その温度差によって室内の空気が水蒸気化することです。
窓ガラスに対策を求めがちですが、実はカーテンで解決できるかもしれません。
遮光カーテン+遮熱レースカーテンで解決!
結露を減らすには、窓と室内の間に空気層を作って断熱して、冷気と暖気が循環する隙間をなくすのがポイントです。
そこでカーテンの登場です。カーテンを重ねて空気層を作ればよいのです。
そのため、裏地のしっかりした遮光カーテンなど、薄手よりも厚手のものを選びます。さらに遮熱レースカーテンを重ねれば、より空気層を作り、断熱も叶えてくれます。
高層マンションの窓に必須!防炎カーテン
カーテンは天井に近い高さまであるので、火事の際に燃え移ると、一気に天井まで炎が上がり、被害を甚大にする原因になりかねません。
火災対策にもいろいろありますが、防炎性能のあるカーテンを選ぶことはとても有効なのです。
そんな防炎カーテンは、設置が義務付けられている施設がいくつかあり、その中の一つに「高さ31mを超える建築物」があります。
高さ31mはおよそ11階建てに相当します。つまり、11階建て以上の高層マンションにお住いの場合、防炎カーテンを使用しなければならないのです。
意外と知られていないのが、対象になる高層マンションでは、11階以上の部屋だけではなく、1階の部屋にも設置義務があるということ。万が一高層マンションで火災が起きた場合、消火活動や避難が困難になりやすいと想定されます。住民全員で対策して、建物内の延焼をできる限り遅らせることが重要なのです。
新築の家にはいいものつけようね。
いいカーテンはリビングだけね 。