バルコニーといえば屋根がないものをさしますが、やっぱり屋根がある方がよかったかなあと思うこと、ありませんか?
たとえば外出中、急な雨で洗濯物が濡れてしまった、思いのほか日差しが強くて暑かった…など、いざ生活を始めてみないと分からないことって多いですよね。
でも、バルコニーに屋根を後付けすることで、そんなお悩みを解決できるかもしれません。
後付けについて知りたい方はもちろん、これから家を新築するんだけど、バルコニーに屋根があった方がいいのかな?と迷われている方も必見です。
Contents
知っておきたい!屋根が必要な方角・不向きな方角
「バルコニーに屋根」を考えるとき、最初に大事なのは、そのバルコニーがどちらの方角にあるかということ。
あなたのバルコニーはどちらの方角にありますか?
屋根が必要な方角は南や南東向き!
南や南東向きのバルコニーは、1年中日当たりがいいので、洗濯物干し場にするという方も多いのではないでしょうか。
洗濯物の大敵はなんといっても雨。バルコニーに屋根があれば、急な雨でも安心です。
また、夏場の日差しが強すぎる場合も、屋根が屋内に入ってくる日差しを遮ってくれます。室温上昇を防いでくれるので、夏場の冷房費が抑えられるという嬉しいメリットもあります。
北や北西向きは効果減!不向きな方角
北や北西向きのバルコニーは日当たりが悪いので、洗濯物干し場としては不向きです。
ただ、洗濯物干し場として不向きだから屋根はいらない、というだけではありません。
北や北西向きのバルコニーに屋根を付けてしまうと、冬場わずかな日光も入らなくなり、室温が著しく低下してしまうのです。その結果、暖房費が驚くほどかさむことに…。
北や北西向きのバルコニーの屋根は、付けてもメリットよりデメリットの方が大きいので、おすすめできません。
どっちがいいの?屋根の形状の違い
いざバルコニー用の屋根を見てみると、大きく分けて2つの形状があることに気が付きます。
ゆるやかに曲線を描いているR型と、まっすぐ平坦なフラット型。どちらがいいのでしょうか?
ここで2つの特長を見ていきましょう。
曲線のR型
R型の特長は、斜めから降りこむ雨も多少なら防いでくれることです。
また、その曲線のおかげで雨や雪が効率よく流れ落ちてくれるという利点もあります。
見た目も、曲線がやわらかで、優しくかわいらしい印象を受けますね。
実用面で雨や雪が気になる方にはR型がおすすめです。
スッキリした印象のフラット型
フラット型は、直線的で平坦な見た目がスタイリッシュで、どんな家にもなじむので人気が出ています。
雨の降りこみが気になる方は、奥行きを長めにすることで解決できますよ。
また、一般的にR型より若干お値段が安いという利点もあります。
すっきりした見た目が好みの方には、フラット型がおすすめです。
設置する時の注意点
なんとなくバルコニーに屋根があるイメージが頭にわいてきたところで、設置するときの注意点をいくつかご紹介します。
失敗しないためにも、よく確認してみてくださいね。
屋根の角度が大事!
屋根の設置を考えているバルコニーには、風はどのくらい強く吹きつけますか?
もしも風が強く当たる場合は、屋根の傾斜角度をゆるやかにすると、風の影響を受けにくく、屋根も壊れにくくなります。
ただし傾斜がゆるいので、ゴミが溜まりがちで、屋根が汚れやすくなってしまいます。
傾斜角度をきつくすると、ゴミが溜まりにくいので屋根は汚れにくくなりますが、今度は強風の影響を受けやすくなってしまいます。
風が気にならない場合は、水はけも良くなり屋根がきれいに保てるので、ある程度角度をつける方が良いでしょう。
サイズが合わないと悲惨な事に・・・
屋根は、バルコニーよりも大きめもサイズを選びましょう。
雨の降りこみを少なくするためには、物干し竿は屋根の軒先から最低30cm~50cmは離す必要があります。
もしも物干しスペースぎりぎりのサイズの屋根にしてしまうと、肝心の雨が防ぎきれず悲惨なことに…。
ただしあまり屋根が大きすぎると、今度は日当たりが悪くなるのでご注意ください。
せっかく屋根をつけるのですから、有効に使えるようにサイズ選びは入念に行いましょう。
唯一の欠点?雨音だけは防げない
屋根に当たる雨音が心地よいと感じることもありますが、豪雨のときはかなり音が響くので覚悟しておいた方がいいです。
通常の雨でもバルコニーの屋根は多少雨音が響きやすいので、これから新築という方は、バルコニーに面した部屋は寝室にしないなどの工夫をしても良いでしょう。
とはいえ豪雨のときは家の屋根も同じこと。豪雨で雨音がしない屋根はないとあきらめた方がよさそうです。
設置費用の目安はいくら?
現在バルコニーの屋根は、LIXILとYKK APの大手2社がほぼ独占していて、どちらも価格に大きな差はなく、価格相応の品質が保証されているといわれています。
屋根本体の価格は、商品やサイズによりますが、安いもので6万円からあり、だいたい10万円前後のものが多いようです。
これにプラスかかるのが設置費用で、屋根本体価格+設置費用がバルコニー屋根の総額となります。
設置費用は、施工業者と屋根のサイズによって変わりますが、相場は2万~5万円あたり。
設置費用も業者によって変わりますが、屋根の耐久性は、施工技術で決まるといっても過言ではありません。
ひとつの業者だけ見て決定するのではなく、2つ3つと比較検討し、信頼できる施工業者を選ぶことが大切です。
バルコニーに屋根をつけよう
いかがでしたか?バルコニーの位置と条件によっては、とても有意義なバルコニー屋根の設置。
何度も行うものではないからこそ、納得のいく屋根と、信頼のおける施工業者を選べたらいいですね。