4K放送が始まって半年が経ち、時代は平成から令和へとかわりました。
東京オリンピックを来年に控え、消費税増税を前に4Kテレビの購入を検討している人も多いのではないでしょうか。
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いまさら聞けない4Kの予備知識
よく耳にする「4K」とフルハイビジョンの違いは、フルハイビジョンの4倍の解像度をもっているので、よりきれいに画像を映し出せることです。
解像度とは、画像を写すときに使われる光の点の数のこと。
映し出すテレビだけでなく、放送側もきれいな高画質の映像を電波に乗せる必要があります。4Kに対応したテレビ放送のことを4K放送と言っています。
すごい臨場感!画質は感動レベル!
高画質になったことで、今までに比べて圧倒的なきれいさで映像を映せるようになりました。ハイビジョンでは大画面になるにつれて、デジタル特有のギザギザ感がありましたが、4Kになってギザギザ感が無くなりました。
また、奥行き感も表現できるので、大画面で見るとその場所にいるかのような臨場感を味わえます。
ハイビジョンとは電波が違う!
日本の衛星放送は、右回りに旋回している電波(右旋円偏波)を使用してきましたが、4K放送では、左回りに旋回している電波(左旋円偏波)の放送が始まっています。
- 右旋電波・・・4K放送は6チャンネル
- 左遷電波・・・12チャンネル、8K放送が1チャンネル
地上波が4K番組にはならない!
2011年のデジタル放送開始のように、地上波が4K放送に代わるわけではありません。
4K放送が見られるのはBSとCSのチャンネルになり、視聴するには別途設備や契約が必要になります。
ハイビジョンに比べて画質がきれいだからね。
4K番組を見る方法
大きく分けて4K放送を視聴するには2つの方法があります。
- アンテナ経由で見る方法
- ケーブルテレビで見る方法
アンテナ経由で見る方法
アンテナ経由の視聴方法にも既存のアンテナを使用する方法と対応アンテナを設置する方法の2種類があります。見たい番組によって必要な設備が違いますので、アンテナ設置前に視聴したい番組を決めておくことが必要です。
そうすることで失敗することはなくなります。
ご使用中のBSアンテナを使う場合
視聴に必要な物
- 4K(対応)テレビ
- 4K対応チューナー(テレビに内蔵の場合は不要)
NHK BS4K、BS朝日4K、BS-TBS 4K、BSテレ東4K、BS フジ4K、地デジ、BSデジタル放送
対応アンテナを使う場合
2K4K8K対応BSアンテナを設置する場合、設置費用が高額になります。
それは、4K放送の新たな電波(左旋円偏波)に対応する設備が必要になるからです。
視聴に必要なもの
- 4K(対応)テレビ
- 4K対応チューナー(テレビに内蔵の場合は不要)
- ブースター
- 分配器
- 壁面端子
- 分波器
NHK BS4K、BS朝日4K、BS-TBS 4K、BSテレ東4K、BS フジ4K、地デジ、BSデジタル放送、新しい放送波(左旋円偏波)
上記以外のBS4K、BS8K、CS4K
対応アンテナの注意点
新しい電波(左旋円偏波)は、従来のBS電波より高い周波数を使用しています。
それぞれ適正な機器を設置しないと電波漏れが発生する可能性があります。
電波漏れが発生すると、きれいな映像で見られないばかりか、Wi-Fi等の無線サービスの速度低下や通信不良が発生する可能性があります。
必ず既存設備の確認をしておきましょう。
ケーブルテレビの場合
アンテナ設置に比べて非常に簡単に環境が整います。
視聴に必要なもの
- 4K(対応)テレビ
- 4K対応のケーブルテレビのチューナー
J:COMの場合
NHK BS4K、BS朝日4K、BS-TBS 4K、BSテレ東4K、BS フジ4K(BS日テレ 4Kは2019年9月1日開始予定)、
ケーブル4K、JSPORTS、ザ・シネマ4K、SHOP CHANNEL4K、4KQVC、J:COMオンデマンド、Youtube
いくらくらいするの?
費用の目安
購入したいテレビとチューナーの価格によって価格帯は様々です。
- 既存BSアンテナの場合
テレビ(5万~25万円)+ チューナー(2万~20万円)合計7万~45万円 - ケーブルテレビ(J:COM)の場合
視聴したい専門チャンネルの数にもよりプランが異なります。
標準的なプラン・・・インターネット利用料とセットで月々5,757円(税抜)
充実プラン・・・インターネット利用料、動画見放題等のセットで月々9,300円(税抜) - 新規にアンテナを設置する場合
テレビ(5万~25万円)+ チューナー(2万~20万円)+工事費用(7万~10万円)
合計14万~55万円 - 既存アンテナから4K対応アンテナに交換する場合
テレビ(5万~25万円)+ チューナー(2万~20万円)+工事費用(5万~7万円)
合計12万~52万円
まだまだ始まったばかりの4K放送。東京オリンピックを4Kで楽しみたい人も多いと思います。
しかし、いきなり4Kテレビを購入する前に見たい番組を決めるのが失敗しない方法です。
また、購入する事を決められている方は、増税ギリギリでなく6月から8月までに購入されると工事費も落ち着いている頃ですので、おすすめです。